FD・SD研修会 地域で学ぶ、地域と学ぶ(第4回)
~地域社会と連携する大学~ 開催報告
1.日時 平成26年3月4日(火)13:30~16:30
2.場所 しいのき迎賓館 セミナールームA
3.参加者 36名
4.内容
(1)開会の挨拶・開催趣旨説明
大学間連携共同教育推進事業FD・SD共同プロジェクトグループ座長
金沢大学大学教育開発・支援センター 教授 堀井 祐介
(2)ショートレクチャー「大学教育に光を」
金沢大学大学教育開発・支援センター 准教授 杉森 公一
(3)事例報告
1.「まちづくりインターンシップ」
金沢大学人間社会学域地域創造学類 教授 神谷 浩夫
2.「演習:地域と学生との交流事業創出を通したマネジメント学習」
金沢大学人間社会学域経済学類 准教授 奥田 睦子
3.「スポーツフィールド実習」
金沢星稜大学人間科学スポーツ学科 講師 神野 賢治
4.「課題演習:CDIOアプローチを活用した中心市街地活性化プロジェクト」
石川工業高等専門学校建築学科 准教授 道地 慶子
各プログラム参加学生からのコメント
金沢大学人間社会学域経済学類 3年 大坪 岳大
金沢星稜大学人間学部スポーツ学科 2年 新谷 美佳
石川工業高等専門学校建築学科 5年 木戸口 美幸
(4)全体討論
教員に求められる知識とスキル ~プログラム設計と評価の視点から~
進行:金沢大学大学教育開発・支援センター 准教授 杉森 公一
参加者の声(実施後アンケートより)
- 小中学生からの身近な地域との関わりがもう少し広いエリアでの学びにつながるのではないか
- 地域との信頼関係をどのように築いていくかが重要である
- 学生の生の声を聞くことができてよかった
- 他の教科、専門性との関連性をどのようにつなげていくのか
- 体験するということが一過性のものにならないのか
- 地域によって学生がこんなに育てられるものだということを知った
- 今回は大学側の意見がメインだったので次回は地域側の意見を聞きたい
- 地域に出るためには実際には大変な準備が必要であることを改めて認識した
- 学生の教育であること(失敗もあること)をどのように地域の方に理解してもらうか
- 地域が大学(学生)と連携することで生まれる効果・メリットについて整理する必要がある
- 高等教育機関で考えるべき専門性とは何か、さらに疑問が深まった
- どのように継続性を担保していくか
- 学生が学んだ内容に対する評価が難しい
- 専門によって地域に関わることが難しい分野があるので、この方法をどのように普遍化できるのかが疑問
- 小中高大連携しながら能動的に動ける人間を育てる教育を考える時がやってきたと感じる
- 大学が果たすべき役割は何か、地域は何を求めているのか(マンパワー以外)
まとめ
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- 今回は授業カリキュラムの中で行われた地域連携の事例を取り上げ、「地域貢献」よりも「教育効果」の側面に注目して研修会を企画した。学生自身の語りにおいても、目立って聞こえた成果として、コミュニケーション能力、主体性といったいわゆる汎用的能力の向上が確認できた。今後はそこからさらに発展をさせ、どのように専門分野の学びとむすびつけていくか、高等教育プログラムとしてのあり方を検討していく必要がある。
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- また一方で、活動のフィールドとなる地域との信頼関係構築、あるいは活動を継続していくための工夫が求められる。さらなる実践の積み重ねとその検討を継続していく必要があるだろう。